「ヒズボラとの戦闘」というのは、イスラエルの侵略と占領の実態を隠すための歪曲表現
イスラエルとレバノンは先月、一時的な停戦で合意しましたが、イスラエルは依然としてレバノン南部を占領し、攻撃を続けています。そのイスラエルによるレバノンへの侵略と占領について、マスメディアは「イスラエルとヒズボラの戦闘」、或いは「ヒズボラへの攻撃」として伝えています。
続きを読むレバノン大規模攻撃を停戦合意に対する「認識」の違いの問題に矮小化するマスメディア
イスラエルは、合衆国とイランが停戦合意を発表してから数時間後、レバノンに対して大規模な空爆を行いました。予告なしに行われた攻撃はレバノン全土の100箇所以上を襲い、350人以上が犠牲になる等甚大な被害をもたらしました。しかし「過去最大規模」と評される今回の攻撃について、マスメディアは、国際法の観点から批判するのを怠り、合意したばかりの合衆国とイランの停戦の対象にレバノンが含まれるかどうかという事だけを問題にしています。
続きを読む日米首脳会談は成功、愚劣な高市早苗の言動は会談成功に導いた秘策と評価するNHK
「世界中に平和と繁栄もたらせるのはドナルドだけだと思っている。諸外国に働きかけてしっかりと応援したい」
ホワイトハウスに到着するや否や、ベネズエラに続いてイランへの軍事侵略を続ける合衆国のドナルド・トランプ大統領に抱き着くパフォーマンスを見せた高市早苗首相は、会談の冒頭でこのように述べると共に、いわれなき侵略を受けているイランについて、「周辺国に対する攻撃」や「ホルムズ海峡の実質的な閉鎖」を非難するなどと述べて、批判しました。国際法を踏みにじり、戦争と混乱を世界中にもたらしている張本人を礼賛し、逆に被侵略国を非難する。道徳的、倫理的に決して許されることではありません。また「法の支配」による国際秩序の形骸化が危惧される中で、日本が国際法違反の軍事侵略を支持し「力による支配」への賛同を公然と表明したことになります。「法の支配」による国際秩序の破壊に加担することに他ならず、「法の支配」と平和主義から恩恵を受けてきた日本にとっては外交的にも損失でしょう。
ところが、NHKはこの愚劣な高市早苗の言動を、日米首脳会談成功のための秘策として高評価しています。
合衆国のイラン侵略 権力者の暴走を止めるマスメディアの責任は何処へ?
合衆国とイスラエルは2月28日、イランに対する侵略戦争を開始しました。イランの核開発などを巡って、イランと合衆国が協議を行っている最中、しかもイラン側が大幅な譲歩を示したと伝えられ、2日後に次の交渉を控える中での出来事です。
マスメディアは、しかしながら、この戦争をイランに対するいわれなき侵略戦争として伝えるのを避け、侵略者の発表を基に、つまり侵略者の立場でニュースを伝え続けています。
マスメディアの皆さん、合衆国にはイランに武力行使する権利があるのですか?
合衆国のドナルド・トランプ大統領はイラン近海に2隻の空母を派遣するとともに、2003年のイラク侵略戦争以来最大規模となる航空戦力を同地域に集結させ、軍事攻撃の可能性に言及するなど、イランに対する威嚇を続けています。マスメディアは、「米のイラン攻撃準備、週末にも」(朝日、26/2/20)、「攻撃、10~15日で判断」(毎日、26/2/21)などと伝えていて、イランに対する合衆国の軍事攻撃が今にも始まりそうな雰囲気です。
軍事攻撃も武力による威嚇も明白な国際法違反であり、合衆国政府の言動は容認できるものではありませんが、ここで問題にしたいのは、マスメディアが国際法の観点から合衆国政府の言動を全く疑問視することなく、まるで核開発などを巡る交渉でイラン政府に要求を受け入れさせるための正当な措置であるかのように伝えていることです。